今回はipadアプリの「Affinity Photo」を使って背景をぼかす方法をご紹介します。Affinity Photoは有料アプリですが3,000円弱で購入できる買い切りのアプリです。時々セールもしているので、時期によってはさらにお得に購入できる場合もあります。
なぜPhotoshopではなくAffinity Photoを使っているかというと、iPad版のPhotoshopでは当時背景の玉ボケ風な加工が出来なかったからです。
現在のPhotoshopアプリはどうなっているか分かりませんが、私がAffinity Photoを購入した当時はそうでした。
PS4やPS5でも一眼レフで撮影したような、背景が綺麗にぼけたスクショをSNSに掲載して楽しみたいですよね。できれば玉ボケ風な加工もしてみたい!と思う方もいるのではないでしょうか。
この加工方法はiPadで出来ますので、iPadを持っている方なら誰でも手軽にできると思います。今回使うipadアプリは
- Lightroom
- Afiniteyphoto
- Phonto
この3つです。Afiniteyphotoで全て出来ると思いますが、私はLightroomと Phontoがとても簡単で使いやすいのでこの3つのアプリを併用しています。
こちらが完成品のスクリーンショット。今回はこのスクリーンショットの加工方法をご紹介します。

グループポーズで撮影するときのコツ
背景をぼかす加工をする時のグループポーズ撮影時のコツをご紹介します。これは私のこだわりなので、参考程度にお読みください。
被写界深度表現をオフにして撮影
グループポーズには被写界深度を調整する機能があります。これをオンにすると、背景をぼかすことができます。被写界深度表現のボタンを左に持って行くとぼかしMAX、右に持って行くと若干ぼかしが入るイメージ。
ところがこの機能、被写体の大きさによっては、背景とキャラクターの境目がボケて、画像が汚くみえてしまいます。

このようにキャラクターが大きい場合はそれほど気にならないのですが、キャラクターがー小さいと、キャラクターと背景の境目がくっきりせず、変にぼやけてしまうのです。
キャラクターと背景の境目が変にぼやけていると、アプリで背景にぼかし加工をした時にキャラクターが綺麗に目立たないため、私は右のスクショのように被写界深度表現をオフにして撮影しています。
逆光の時はライトで調整
撮影場所や時間帯によっては、逆光になってしまう時があります。逆光で撮影すると、このようにキャラクターの顔に影ができてしまいます。

このような場合はグループポーズの機能「ライトの調光/拡張設定」をつかいます。今回はライト1と2を使い、キャラクターの左右、少し離れた場所からライトを当て、顔にかかった影を消してみました。あまり近い場所からライトを当てると白飛びするので、ちょっとカメラを引いてライトを当てるようにすると良いでしょう。
ライトの光の強さはタイプ1〜3で変わりますので、お好みで調整してください。

キャラクターのライティングは常に100にしています。こうすることで、暗い場所でもキャラクターは明るく表示されるようになります。
グループポーズには全体的な明るさを調整する項目もありますが、加工で明るくするのでここでは使っていません。
Lightroomでトリミング・色・明るさ調整とノイズ除去
キャラクターの撮影が終わったら次はLightroomで好きなサイズにトリミングをしたり、色味や明るさ調整、ノイズ除去などを行います。完成したスクリーンショットは次のものです。

・露光量 +0.51
・コントラスト +10
・ハイライト -40
・シャドウ +30
・白レベル -41
・黒レベル -40
カラー
・色かぶり補正 +5
・彩度 +5
効果
・明瞭度 +15
ディテール
・シャープ 50
・ノイズ軽減 50
今回は上の数値で調整をしています。この辺もお好みで。
Affinity Photoで背景をぼかす
背景にぼかしを入れたり、玉ボケ風な加工をする場合、Affinity Photoを使います。ここではAffinity Photoの起動から完成したスクリーンショットの書き出しまで説明します。
アプリ立ち上げとスクリーンショット選択
Affinity Photoを起動させたら、右上の+ボタンをタップし、 Photosから読み込むをタップ、加工するスクショを選びます。


念のため複製をつくるがどっちでもいい
一応失敗した時用に私は複製をしておきますが、これはどっちでもいいです。右の四角で囲っている部分をタップすると、レイヤーを確認する事ができます。いま、複製したので、ピクセル背景というレイヤーが2枚ある状態です。
複製をつくる時や、ペンツールを使う時は左の赤で囲ってある紫のマークをタップします。このマークの機能は後ほど使います。

キャラクターを選択してマスクレイヤーを作る
ぼかしを入れない部分を作るため、マスクレイヤーを作ります。
①のマークをタップした後、②のマークをタップします。そして、付属のペンでキャラクターを適当になぞると、ほぼ正確にキャラクターを点線が囲ってくれます。

③のモードを追加にしていると選択範囲を増やすことができ、〉マークを押して減算にすると選択範囲を狭めることができます。
今、キャラクターと道の一部が選択されていますが、この選択されている部分にマスクがかかるため、この部分はぼかしが入りません。
例えば道のぼかしを入れない範囲を広げたい場合、モードを追加にして道のぼかしたくない部分をペンでなぞると選択範囲が広がり、その部分はぼかしが入らなくなります。
マスクをかける部分、つまりぼかしを入れない部分が決まったら④を押してください。すると、次のスクリーンショットのようになります。

赤く選択されている部分がぼかしが入る部分になります。赤くない部分にはぼかしは入りません。この状態でペンでキャラクターの周囲をなぞると、さらに綺麗に選択範囲の微調整を自動でしてくれます。人物の写真などで髪の毛のような繊細なものを選択する時、細かく切り抜いてくれるので便利な機能です。
出力はマスク付き新規レイヤーで行なっています。他にも出力方法はありますが、私はこれが便利なので使っています。出力方法を決めたら適応を押しましょう。

これでマスクレイヤーが完成しました。レイヤー一覧の赤で囲っている部分を2回タップするとピクセルとマスクに別れて表示されます。
Affinity Photoで背景をぼかすコツ
次に背景をぼかしていきます。ぼかし方法にも色々ありますが、私が玉ボケ風にしたい時は最大ぼかしを強めに入れて、ふんわりとぼかしたい時はガウスぼかしを強めに入れています。毎回どちらのぼかしも入れていますが、その時の気分によりぼかしの程度を調整しています。
背景を綺麗にぼかしたい場合、背景に存在するキャラクターを消す必要があります。キャラクターを消さずに最大ぼかしやガウスぼかしを入れると…。

こんな感じになります。このスクリーンショットは、分かりやすいように最大ぼかしを強めに入れています。このぼかしを入れた背景に先ほどのマスクレイヤーを重ねると…。

上に被せたキャラクターからはみ出してぼかした部分が見えてしまっているんですよね。赤くマーキングしたところは特に目立っています。ちょっと汚いですよね。
こうならない為にぼかしを入れる背景のキャラクターを消す必要があります。キャラクターを消すのはとても簡単。

手順は次の通り。上のスクショを参考にしながら読んでくださいね。
- 背景をぼかす画像をレイヤーの中から選ぶ(右上赤枠)
- 左上赤枠内の紫マークをタップ
- 左縦列赤枠で囲ったマークをタップ
- インペインティングブラシを選択
- ペンで消したい部分をなぞることで消去出来る

このようにペンでなぞった部分が赤く表示されて、ペンを画面から話すと赤い部分が次のように消去されます。

最大ぼかしとガウスぼかしを入れる
次のスクリーンショットのように、ぼかしを入れる背景画像を選択したまま、右縦列、赤枠で囲っマークをタップします。すると、色々なぼかし方を選択する画面に。
ここでは最大ぼかし、ガウスぼかしを選びました。

最大ぼかしをいれるとキラキラ感がでて、玉ボケ風に仕上げる事ができます。ただし、あまり強く入れすぎると背景が何だか分からなくなるので注意が必要です。上のスクショの左の赤枠内にある循環をタップすると丸く光るので玉ボケ風になる仕組みです。押さないと四角く光ります。
半径を上げることにより、玉のサイズが大きくなりますのでお好みで。
ガウスぼかしを入れた際に、時々スクショの外周にぼかしが入らない事がありました。そのような時はアルファの保護をタップすると全体にしっかりぼかしが入ったので、同じような現象に遭遇した方はアルファの保護を押してみてください。

上のスクショはぼかしを入れ終わった状態。入れた順番は最大ぼかし→ガウスぼかしです。この順番をガウスぼかし→最大ぼかしにすると、画面が凄く光っておかしかったのでこの順番にしています。なんでそうなるかは不明。
今回の加工ではあまり最大ぼかしをいれませんでした。今回は
- 最大ぼかし 5.0
- ガウスぼかし 8.0
という設定にしています。
背景ぼかし後の仕上げ
背景は無事にぼかし終わったのですが、よく見るとキャラクター周囲が汚いですね。マスク部分の選択時に選択しきれなかった細かい部分が汚れのように見えています。
次はこの汚い部分を消去し画像を綺麗にしていきます。次のスクリーンショットのように、レイヤー一覧からマスクを選択。左上は紫のマークを選択している状態です。そして左縦列の赤枠で囲ったマークをタップします。

マスクレイヤーで使うのは2色、黒と白です。
- 黒は消去
- 白は表示
いらない部分を消したい時は黒を選択して塗り潰しましょう。逆に表示させたい時は白を選択して塗ると、塗った部分が再表示されます。
例えばキャラクターの外周のいらない部分を黒で消去していた時にキャラクターの腕を間違って消してしまった!なんて時は、白を選択して消えた部分を塗ると再表示されます。
キャラクターの周りを綺麗にした完成品が次のスクリーンショット。

地面をぼかしていない部分からぼかしている部分へ自然に移行したい場合は、上のスクショに表示されている不透明度、流量、硬さの%を下げ、幅を大きめにしてなぞると柔らかくぼやけてみえます。
他にも方法がありそうですが、私はこの方法で地面を徐々にぼかしています。
質感が荒い部分はぼかしブラシでごまかす
キャラクターの周囲は綺麗にしたものの、肌の質感が荒くて汚いと感じたらぼかしブラシを使うと綺麗になります。

レイヤー一覧からピクセルを選択して、左縦列の赤枠で囲ったマークを選択。その中にぼかしブラシという項目があるので、これを使ってキメが荒いと思う部分を塗っていきます。そうする事で上のスクリーンショットのように肌のキメも整いますよ。
完成したスクリーンショットを書き出して終了
完成した画像を書き出してみましょう。左上赤枠中のマークをタップし、書き出しを選択します。


画面左下の共有ボタンをタップします。すると書き出しされる画像が左の1番上に表示されて、表示された項目の中に画像を保存という項目があるのでタップ。これでiPadの写真に保存されました。
Phontoで最終調整と文字入れ
それでは Phontoアプリを使って最終調整をしましょう。この調整もAffinity Photoでできると思いますが、私は Phontoのフィルターが好きなのでこちらを使っています。
今回もColor Controlで微調整をした後、アイテム追加から正方形の図形を選び、カラーを白、透明度15にしてふんわりした雰囲気に調整してみました。


上のスクリーンショットは白いフィルターをかけた場合とかけない場合が分かるもにのです。
差は微妙だけど気になる方は使ってみてください。Phontoでの詳しい調整の方法はこちらの記事を参考にしてくださいね。
まとめ
今回はiPadアプリ「Affinity Photo」を使ったスクリーンショットの背景をぼかす方法をご紹介しました。
慣れるまでちょっと大変かも知れませんが、素敵なスクリーンショット加工が自分で出来るようになると、とても楽しいですよ!
この記事がPS4やPS5でFF14を遊んでいる方で、背景を綺麗にぼかすスクリーンショット加工がしたいという方のお役に立てれば嬉しいです。
それでは今回はこの辺で。
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